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潰瘍

潰瘍の治療

潰瘍とは消化管の粘膜が傷ついてしまう病気です。ひどくなると出血、穿孔による腹膜炎を合併し手術が必要となることもあるので厳重な治療が必要です。

食道潰瘍

逆流性食道炎、外傷、薬剤などが原因で起こります。症状としては胸焼け、腹痛、吐血をきたすことがあります。内視鏡検査で範囲と程度を観察して食事療法と内服で軽快することが多いです。

食道から胃につながる部分を「下部食道括約部(LES)といいますが、この部分は食道への逆流を防ぐ「弁」の働きをしています。食事の後は胃液の分泌が活発になり、LESも「弁」として時々開いてしまいます。そのため、食道に酸性の胃液が逆流しやすくなり、酸性の胃液で食道の粘膜が刺激を受けて「胸やけ」など不快な症状が起こるのです。 LESの働きが悪くなると胃液の逆流が多くなるため、「胸やけ」などの不快な症状はひどくなり、症状の起こる回数も増加します。このまま放置しておくと胃液の逆流によって食道の粘膜に炎症がおきる逆流性食道炎になります。

胃十二指腸潰瘍

原因としてストレス、嗜好性、薬剤性、ヘリコバクターピロリ菌の感染症があります。一般に、内服すると軽快しますが再発しやすく慢性の経過をたどることがあります。
最近ではピロリ菌陽性患者では菌の除菌内服法(7日間)を行うと再発する頻度はかなり減少しています。
潰瘍の治療は抗潰瘍剤の内服、ピロリ菌の除菌療法が2大治療柱となっています。さらに、栄養士による食事療法も必要です。
ピロリ菌の検査方法は
1)呼気テスト、2)尿検査、3)便検査、4)内視鏡時のCLOテスト、5)血液検査

小腸潰瘍

非常にまれですが腸閉塞、血便の原因となります。病変が多発する傾向があり、確定診断は手術時の術中内視鏡検査でつくことが多いです。

大腸潰瘍

細菌感染、鎮痛剤などが原因でおこることがあります。内服で軽快することが多いです。大腸内視鏡検査、大便細菌培養検査が必要です。
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